2025年07月11日 12:24

大日本印刷(DNP)は、グローバルな研究開発の推進とイノベーションを加速させることを目的に、海外初となる研究開発拠点をオランダのハイテクキャンパス アイントホーフェンで9月に開設する。
ハイテクキャンパス アイントホーフェンは、約300の企業や研究機関、1万2500人以上の研究者・技術者・起業家が集まり、革新的な技術や製品の開発に取り組むヨーロッパ随一のイノベーション拠点。DNPは同拠点で、最初のテーマとして、次世代半導体の技術の一つとして注目される光電融合(Co-Packaged Optics)の研究開発を推進する。7月3日にDNPは、オランダ応用科学研究機構と光電融合の共同研究開発に関する契約を締結した。同キャンパス内にある、フォトニックチップ(光ICチップ)の基礎研究から量産にまでつなげる研究組織PITCとともに研究開発を推進する。
DNPは「未来のあたりまえをつくる。」というブランドステートメントを掲げ、2023~2025年度の中期経営計画のなかで、「新規事業創出と強み技術の強化」「強み技術のグローバル展開」などの研究開発テーマを推進している。DNPは「先端技術の研究開発」や「新規事業の創出」などの観点から海外に研究開発拠点を設けることを検討してきた。今回、次世代半導体関連技術として注目されている光電融合に関する研究開発を最初のテーマとして選定し、「ハイテクキャンパス アイントホーフェン」に海外最初の研究開発拠点を開設することに至った。