2025年07月01日 09:01

テクニカは、ナレッジプラットフォーム「AIKNOW(アイノウ)」のバージョン2.0をリリースした。

AIKNOW 2.0では、多くの企業が導入してきたRAGをさらに進化させた「エージェント型RAG」 を採用し、企業の業務においてより柔軟かつ高精度な対応を実現している。本リリースにあわせて、生成AIの最新動向やAIKNOW 2.0の特長を紹介する無料Webセミナーも開催予定だ。

従来のRAGは、「検索」と「生成 」の2つの仕組みを組み合わせて、ユーザーの質問に回答する。Retrievalでユーザーの質問内容をもとに膨大なデータベースから関連情報や文書を検索し、Generator(大規模言語モデル)がその情報と質問内容を組み合わせて自然で分かりやすい回答を生成する。こうした仕組みにより、企業が蓄積してきた独自の非公開情報と、LLMが学習した一般知識を組み合わせて活用できるため、業務効率化や品質向上、ナレッジの再利用に大きく貢献してきた。

しかし、従来のRAGには課題も指摘されている。その限界を克服するため、AIKNOWではナレッジグラフを活用したグラフ検索とベクトル検索を組み合わせたハイブリッド検索を導入している。

AIKNOW 2.0では、さらなる機能強化のためにエージェント型RAGを採用。Agentic RAG は、従来のRAGを進化させた次世代型の仕組みであり、エージェントによる思考や分岐、マルチステップ推論といった高度な機能を実装している。