2025年06月27日 19:31

日章学園九州国際高等学校では、不登校支援として、単位制・全日制の高校で自分のペースで学びながら、ホースセラピーコースでJRADのライディングヘルパー資格を取得できる動物介在教育を導入する。

近年、生徒たちが抱えるストレスやコミュニケーションの課題は多様化している。同校では、動物とのふれあい、特に馬との交流がもたらす癒しの力に注目。生徒たちの情操教育や自己肯定感の育成に資する新たな教育プログラムとして、ホースセラピーコースの導入を決定した。このコースでは、馬とのふれあいや飼育活動を通じて心の安定を図りながら、動物に関する知識を深め、関連する資格の100%取得を目指す。

宮崎県串間市には、天然記念物に指定されている在来馬「御崎馬(みさきうま)」が生息している。その中から天然記念物の指定を外れた馬が本校に迎えられた。「御崎馬」は穏やかな性格で比較的小柄であるため、人との関わりにも適しており、生徒とのふれあい活動にも最適な存在。

この取り組みは、生徒の心の成長を支えるだけでなく、馬の保護・活用という観点からも新たな活躍の場を提供する意義深いものとなる。えびの市の雄大な自然環境を活かし、「教育・福祉・文化」を融合させた新たな教育のかたちを実現することで、生徒一人ひとりが自信を取り戻し、社会の中で自己肯定感を育んでいくことを目指す。