2025年06月17日 19:05

かなぎ元気村(青森県五所川原市)が、観光庁主催の「第2回サステナブルな旅アワード」において特別賞を受賞した。
2021年7月に北海道・北東北の縄文遺跡群が世界文化遺産に登録されたものの、新型コロナ感染拡大により、盛り上がりの機会を逸し、低迷。また地域資源である縄文遺跡も「見学する」がほとんどで、「体験・経験する」は少なく、縄文の本来の魅力を経験できるフロントランナー的な滞在型のプログラムがない状態だった。
そこで、世界遺産登録によるブームで終わらせず、今の時代に引き継いでいる縄文からの地域DNAを掘り起こしたプログラムを、県や五所川原市、地元大学らと連携・開発。竪穴風住居リフォーム体験・縄文食ライブクッキング・里山バイクツアーを一体化させた滞在型プログラムを開発した。
世界遺産・縄文遺跡群の魅力を「暮らし・食・移動」で立体的に体感。失われつつある茅葺き技術を地域の職人とともに実践しながら、世界遺産・縄文文化を「見る観光」から「体験観光」へと深化させるためのプログラムとなっている。
審査委員長 小林英俊さんからは「単に復元遺跡を見学するのではなく、Well-beingという視点で縄文文化をみることで、いままでとは違う縄文体験を具現化。縄文好きだけではなく、幅広い層にアピールできる」と講評された。今後はインバウンド需要を取り込むため、KkdayなどのOTA(Online Travel Agent)上で縄文文化体験プランを展開していく予定。