2025年06月10日 11:40

インクルーシブデザインスタジオ CULUMU は、9月に設立3周年を迎えるにあたり、共創型事業開発の方法論とプロジェクト知見をまとめた「Design Studio Deck (スタジオ概要資料)」を公開した。

N=1(象徴的な当事者)の声を起点に社会課題と企業アセットを接続する独自フレームワーク「N1キャンバス」 や、空間・ブランド・プロダクトまでを一気通貫で支援してきた事例を開示。「社会価値と経済価値を両立したい企業」との建設的な対話を今後も促進する。

近年、企業競争力の源泉は 機能・価格から体験価値と、社会的スタンスへシフトしている。日本でも公的ドキュメントが後押しする形で、デザインを経営戦略に取り込む動きが本格化。政府等でも、経済産業省・特許庁は2018年に「デザイン経営宣言」を発表。デザインをブランド価値とイノベーション創出の両輪とする経営資源と位置づけ、国内企業に戦略転換を促した。

こうした潮流の中で、インクルーシブデザインを経営・事業開発の文脈に持ち込む動きが広がりつつある。 CULUMU もまた、5000 以上の非営利団体ネットワークや「N1キャンバス」を活用。「ひとり」の当事者の声から社会課題を構造化する共創型デザインスタジオとして、多様な業界で実装を進めてきた。

CULUMUではデッキ公開により、方法論の可視化、共創パートナー拡大、エビデンスベースの開示。という3つのアクションを目指す。