2025年05月09日 16:27

三重県にある伊勢志摩リゾートマネジメントでは、2025年度のSDGsの取り組みの一つとして、資源循環を意識した「循環型食物連鎖」に挑戦する。

同社は、2019年より本格的にSDGs の取り組みを実施している。その一環として、御食国の豊富な海の資源を代表とする伊勢海老や鮑など、同社が運営する施設で提供される料理に伴って生じる食品残渣を、伊勢市にある伊勢美し国醸造所 伊勢志摩ワイナリー様で堆肥化。ブドウ栽培の肥料として再資源化する取り組みを2020年よりスタートした。

このたび新たな取り組みとして、鳥羽国際ホテル 潮路亭の敷地内にて、ブドウ栽培への挑戦をスタートした。堆肥化させた肥料には、ミネラル・カルシウムが含まれているので、豊かな土壌肥料として最適。また、ぶどう棚で使用している竹は「放置竹」を使用している。竹は、周囲の樹木を圧迫し荒れ果て、生物の多様性や景観などへの自然環境への影響がある。なお、一部の竹については、NEMU RESORT 敷地内に生息する竹も使用している。

ブドウはシャルドネをはじめ、赤ワインになるブドウなど、さまざまな品種を栽培。来年には、それらの堆肥から出来上がったワインが誕生し、鳥羽国際ホテルのレストランで食事と一緒に楽しんでもらいたいと考える。これからも伊勢志摩国立公園の豊かな自然と共存し、持続可能な未来の実現を目指して地域とのつながりを深めるサステナブルなホテル運営に努めていく。