2025年05月09日 15:38

地域環境計画(ちいかん)とGOE-MON(ごえもん)は、北海道におけるヒグマ護衛サービスの提供を5月8日より開始する。

ちいかんは、1981年に自然環境に係わる調査やコンサルティングを行う会社として設立した。GOE-MONは、「ヒトとヒグマの適切な距離」をモットーに、北海道三笠市に本拠を置く会社だ。

近年、全国的に人とクマとの適切な距離が保たれず、市街地にクマが出没してトラブルになるケースが非常に増え、問題となっている。また、ハンターの高齢化も顕著で、対応できる人が限定的となっており、由々しき状況となっている。北海道では、従前より、業務で山野をめぐる場合、ヒグマから作業員や調査員の身を守るために護衛を付ける必要がある。

ヒグマ護衛サービスは、ヒグマが生息する地域における調査、作業、撮影、観察、体験活動などに「安心」を届けるもの。見通しの利かない笹薮や急傾斜など、過酷な条件でもパフォーマンスを落とさず、作業員や調査員などのスケジュール・作業ペースに柔軟に対応し、円滑な業務進行をサポートする。

本サービスは、作業員の安全を確保することが目的。そのため、ヒグマに対して発砲を行うことは基本的にはない。同行するハンターは、山での万が一に備え、上級救命講習などを受講している。山で予想されるリスクは、ハチ・マムシなどによる怪我や、落石・滑落による事故など多種多様。そういった様々なリスクに備えて、知識や対策、処置など、+αのスキルを身につけたハンターが現場へ同行する。

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