2025年03月13日 12:55

犬や猫の殺処分ゼロの実現を目指す「どうぶつ基金」と、宮崎県の高千穂町、五ヶ瀬町、日之影町は、協働プロジェクトの円滑な実施と成功を目的として4者間で協定書を締結。4月~7月の4カ月にわたり3町の中山間地域で生きる猫に無料で不妊手術を行うTNR(ティー・エヌ・アール)地域集中プロジェクトを実施する。
TNRとは、Trap(猫を捕獲して)、Neuter(不妊手術を行い)、Return(元の場所に戻す)の略。野良猫を殺さずに減らす最も有効かつ人道的な方法で、世界中で行われている。本プロジェクトは、移動型手術車を使用して宮崎県西臼杵郡の中山間地域で生きる猫のTNRを集中的に行い、高齢化や過疎化が進む地域で暮らす人と猫をともに救うことを目的としている。手術予定数は400~500頭(各月100頭前後)。
全国に宮崎県西臼杵郡のような中山間地域は多く、3町(高千穂町・五ヶ瀬町・日之影町)と同じ悩みに直面している自治体も少なくない。本協定によって4月からのプロジェクトが円滑に進み、目標を達成することで、他の自治体のモデルケースにもなりうると考えている。プロジェクトの進捗は随時、公式サイトやSNS等で発信する。
「どうぶつ基金」は、1988年に横浜で設立された民間・非営利の動物愛護団体。活動資金のすべてを民間からの寄付でまかなっており、飼い主のいない猫や多頭飼育崩壊の犬・猫の無料不妊手術、里親探しの支援、写真コンテストの開催、啓発活動や署名活動等を行っている。