2025年03月13日 09:01

山本製作所は、飲料容器リサイクルの現場が抱える課題を解決する新製品「飲料容器三種混合品選別機」を販売。危険で手間のかかる手選別作業の削減を目指している。

市町村が回収する一般廃棄物と異なり、飲料自動販売機やコンビニ等の事業者から回収される飲料容器は、一般的に瓶・缶・PETボトルが混ざった状態になっている。飲料容器リサイクル現場では、磁力選別機・アルミ選別機等を導入することで一部の作業を自動化しているが、PETボトルに関しては人の手で選別をしているケースがまだ多く見受けられる。

飲料容器の多くは袋詰めで回収されるが、回収袋の中には瓶の破片や異物が混入していることもあり、作業者の手選別作業には危険が伴う。また、人力での選別作業には多くの人手が必要だ。一方都市部を中心に、リサイクル現場においては作業者の確保が難しい状況が続いている。そのため、飲料容器リサイクルにおける危険作業の削減と、作業負担の軽減が課題となっている。

仙台市内のあるリサイクル企業でもPETボトルの選別は手作業で行っており、多くの飲料容器が廃棄される夏の繁忙期には6人の作業者が手選別作業を行い、それでも夜まで残業せざるを得ないことがあった。そのような状況の中、同社は「飲料容器三種混合品選別機」の東北1号機を導入し、先月より稼働を開始。金属センサ・近赤外線センサを活用することで、飲料容器混合品から瓶・缶・PETボトルを自動で選別。現場作業者の手選別作業を大幅に減らすことが可能になった。