2025年03月11日 12:33

日本自動車データレコード鑑定協会(JADRAA)は、1月17日に設立し、国内初となるEDR(イベント・データ・レコーダー)を利用した中古車事故履歴鑑定サービスの提供を開始する。
近年の自動車技術の進化により、多くの車両が電子制御システムを搭載し、EDRをはじめとする膨大なデジタルデータを記録するようになった。EDRは事故発生時の車両の挙動や運転操作の詳細を記録し、事故解析において重要な役割を果たす。しかし、こうしたデータを公正かつ適正に解析し、透明性のある形で活用できる仕組みは、これまで十分に整備されていなかった。特に中古車市場では、車両の事故履歴に関する信頼性の高い情報を取得することが難しく、消費者にとって不安要素となっていた。
こうした課題を解決し、中古車市場の健全化と消費者の安全・安心の確保を目的として、全国のEDR解析資格を有する専門家をはじめとする関連分野の専門家が結集し、公平・公正かつ中立的な第三者機関として「一般社団法人 日本自動車データレコード鑑定協会」を設立した。
中古車事故履歴鑑定サービスは、中古車購入に伴う不安を解消し、消費者がより安心して車を選べる環境を整えることを目的としている。JADRAAは、公正かつ透明性の高い事故履歴鑑定を行い、車両の過去の事故履歴を正確かつ客観的に評価することで、中古車市場の健全な発展に貢献していく。
同サービスは、春より関東圏および全国の一部エリアでサービスを開始し、順次全国へ展開予定。