2025年02月27日 19:53

中小企業基盤整備機構は、昨年12月に公開した「価格転嫁検討ツール」からステップアップし、利益を得るための売上高をシミュレーションできる「儲かる経営キヅク君」をリリースした。

「儲かる経営キヅク君」は、商品・取引先ごとの収支状況やコスト構造の変化を可視化し、将来、目標とする利益を確保するために目指す売上高や改善すべきコストの優先順位を明確にすることで、価格転嫁の目安や商品戦略、事業戦略等を検討することができるシミュレーションツール。

昨今の仕入れ・材料費、人件費、エネルギー価格などが上昇する状況下において、事業者は適切に価格転嫁に取り組む必要がある。事業者が価格転嫁への第一歩から更に進め、適正な価格設定を行って利益を確保し、商品戦略や事業戦略等を検討しつつ、企業としての競争力を高めていくことも重要であり、このためには、原価管理や管理会計の導入が有効だ。

「儲かる経営キヅク君」では、製造業・サービス業など業種別に対応することで入力項目を最適化するとともに、多品種(商品・取引先)同時入力や比較分析などのシミュレーション機能を追加した。これにより、商品・取引先ごとの収支採算性の比較や価格転嫁の必要性の検討など様々なシミュレーションが可能となり、原価管理や管理会計導入のきっかけにもなる。

中小企業・小規模事業者のほか、商工団体や金融機関など事業者を支援する支援機関の人々が幅広く利用できる。利用は無料で、登録手続きやダウンロードも不要だ。

「儲かる経営キヅク君」特設Webサイト