2024年12月24日 09:04

長野県安曇野市は、市内の古民家の保存・活用のモデルとするため、市の観光資源である等々力家(一部が市有形文化財指定)の持続可能で具体的な再生・活用の事業提案を民間から広く募集する。今回の募集にあたっては、随意契約保証型の民間提案募集という官民連携事業手法を安曇野市として初めて導入する。
北アルプスを背景とする豊かで美しい安曇野の田園風景は、長い歴史のなかで人々の営みによって築かれてきた。古民家はその歴史や文化を今に伝える象徴的な文化的資源であり、屋敷林を含めた古民家群は、安曇野らしい景観を構成する要素としても大変重要だ。しかし、近年はその文化的資源が次々と空き家として放置され、安曇野の最大の魅力である景観が失われつつある危機的な状況が広がっている。
こうしたなか、安曇野市では歴史的・文化的に重要な古民家について、時代に応じた新たな価値や役割を付加し、リ・デザインして後世に引き継いでいく必要があるという基本方針を打ち出し、安曇野の歴史的・文化的な古民家のシンボルとも言える「等々力家」の再生・活用について、外部の有識者等も入れた検討チームを設置し、検討を進めてきた。
安曇野市では、検討チームからの報告を受けて、市が等々力家を取得することを念頭に置きながら、民間事業者から、持続可能で具体的な事業提案を広く募集する。
公告・参加申込書受付開始は12月23日。現地調査・事前相談受付期限は2025年1月23日まで。