2024年12月23日 19:51

多摩美術大学は、東京ミッドタウン・デザインハブにて開催中の第111回企画展にて、「リサイクルコンクリート ~ウクライナにおける建築廃材のリサイクル研究」の展示を行う。
本学プロダクトデザイン研究室には、ウクライナからの研究員アリサ・チェンさんが在籍している。地球環境に影響の少ないリサイクルコンクリート技術と、日本の災害がれき処理のノウハウを組み合わせた研究を実施。同国の紛争によって生じた建物がれきを用いて、ウクライナの復興に向けたロードマップと未来ビジョンを描いている。これは、循環型経済の都市計画におけるリサイクルコンクリートの活用推進につながる取り組み。
壊れた建物がれきを用いて再びコンクリートを作れるリサイクルコンクリート技術は、がれきの保管場所や移動コストなどの削減につながる。さらに、素材調達が現場でできることで材料輸送に伴うエネルギーやCO2の発生も抑えられる。また従来のコンクリートは、製造工程でCO2など温室効果ガスが大量に発生してしまうが、リサイクルコンクリートは、製造工程での温室効果ガスの発生も大幅に抑制。しかも、従来製法のコンクリートとほぼ同等の強度を出すことができる。
東京ミッドタウン・デザインハブ第111回企画展「デザインの風が最初に触れる場所」、会期は~2025年1月13日。入場料無料、会場は東京ミッドタウン・デザインハブ。