2024年12月17日 19:14

劇場体験を届ける移動映画館「cinema bird(シネマバード)」は、この度、文化活動で優れた功績を上げた人や団体に贈られる「令和6年度文化庁長官表彰」を受賞した。それに伴い、12月17日に京都ブライトンホテルにて実施された表彰式に、発案者である俳優/映画監督の齊藤工さんが登壇した。
2014年に東日本大震災の被災地である宮城県石巻市にて初開催したcinema bird。この開催を皮切りに、被災地や映画館がない地域を中心に、お寺や体育館といった様々な場所を1日だけ映画館にし、体験型のエンターテインメントを届けてきた。
この度、文化活動に優れた成果を示し、我が国の文化の振興に貢献した人や団体へ、その功績をたたえるために贈られる「令和6年度文化庁長官表彰」を受賞。同じ空間で感動を共有する大切さを伝えるため、「映画×ライブ」を通じて文化芸術活動のイノベーションを図り、劇場体験×地域を通してSDGs実現と、地域に根ざした持続可能な取り組みのモデルケースを実現していると評価された。
表彰式に出席した発案者である齊藤工さんは、ブラックスーツに身を包み、少し緊張した面持ちで登壇。関係者に深く一礼し、文化庁都倉俊一長官から表彰状を受け取った。そして「このプロジェクトは、私自身が皆さんに心を満たして欲しいというもので、いわば私にとってのライフワーク。この受賞を励みに、この活動を長く続けていきたいと強く決意しました」と語った。