2024年12月17日 12:58

テンタックは、フィルムを使わない紙パッケージ「Filmless」の販売を開始した。

プラスチック製パッケージは、コストが抑えられ、強度や透明性に優れた素材として長年利用されてきた。しかし近年、サステナビリティの観点から、プラスチックの使用量削減が強く求められる時代となっている。そこで、次なる選択肢として注目されているのが、紙製パッケージだ。一方で、紙製パッケージは強度面での課題があり、製品化は容易ではなかった。しかし、テンタックでは「サステナブル」という言葉が一般に浸透する前から、高性能な紙製パッケージの開発に挑戦を続けてきた。繊維が長く絡みやすい特性のある紙と、貼りあわせる為の糊を追求し、ついに強度が高くプラスチックフィルムを使用しないパッケージの製品化を実現した。

「Filmless」は、紙の自然な風合いを生かしつつ、プラ素材の使用量を大幅に削減させたサステナブルな製品だ。本製品は、実際の使用を考慮して、商品封入のためにファスナーを取り付けているが、そのファスナーにはPLA(ポリ乳酸)素材を採用している(PLAはトウモロコシやサトウキビ、ジャガイモなどの植物由来のデンプンを原料として作られる生分解性プラスチック。環境負荷が低く、持続可能な素材として評価されている)。その結果、紙とPLAという土に還りやすい素材の組み合わせが実現した。これは、地球環境への配慮から生まれた同社のこだわりだ。

「Filmless」について