2024年12月06日 15:56
Hornetsecurity(ホーネットセキュリティ)は、556億通以上のメールを調査した結果をまとめた年次サイバーセキュリティレポートを発表した。
本レポートでは、企業が受信したメール(205億件)の3分の1(36.9%)が迷惑メールだったことが明らかに。その2.3%に悪意のあるコンテンツが含まれており、その数は4億2780万通に達している。フィッシングは毎年一貫して最も深刻な懸念事項。本調査によると、サイバー攻撃全体の3分の1をフィッシングが占めており、悪意のあるURLと前払い金詐欺が、それぞれ22.7%と6.4%を占めていた。
ほぼすべての種類の悪意のあるファイルは、昨年と比べて減少が見られたが、HTMLファイル(20.4%)、PDF(19.2%)、アーカイブ(17.6%)といったファイルは、2023年から引き続きトップ3に入っている。この結果は、悪意のある添付ファイルを用いた攻撃手法が減少していることを示している。リバースプロキシ認証情報の搾取による攻撃が過去1年間に増加したことが、減少の一因。
悪意のあるURLは、2番目に多い攻撃手法であり、全攻撃の22.7%を占めている。攻撃件数の減少により、2023年と比べて、ほぼすべての業界の脅威指数が低下したが、引き続きあらゆる業界が攻撃を受けている。鉱業、エンターテインメント業、製造業は、ランサムウェア攻撃や二重詐欺の標的として最も狙われている業界となっている。本レポートの全文(英語)は、こちら。