2024年11月20日 19:50

全国各地の被災地で車の無償貸出支援を行う日本カーシェアリング協会は、被災地で活動する人材を確保するための「災害対応人材BANK」を2023年5月から開始。このたび登録者が100名に到達した。

「災害対応人材BANK」は、災害発生時に車の無償貸出支援をスムーズに開始するための人材登録制度。災害時に車を失った被災者の多くは通勤・買い物・片付け等、日常生活や再建の歩みに支障をきたす。その状況に対し、協会では東日本大震災後に起こった26の災害で7800件以上の車の無償貸出支援を行ってきた。

全国各地で災害が発生する中で、車の支援を迅速に対応するためには、現地に車と拠点と「対応する人」が必要。そして、現場の対応には簡単な研修と少しの実践で身につけることができるとはいえ、一定のノウハウが必要なため短期ボランティアでは対応できない。以前は、その都度現地で求人を行い本部のメンバーが現地で臨時スタッフを育成しながら活動を行ってきた。ただ、人材獲得に時間とエネルギーを費やすことが支援の遅れにつながるため、この災害対応人材BANKにて事前に登録者を募ることで、いざ災害が発生した際により迅速な支援対応を実現する。

協会では、より迅速な支援を実施するための体制を築くため、さらに登録者を増やし300名を目指す。また、全都道府県に登録者を配置することを目指し、全国各地で登録者を募集する。詳しくはこちら