2024年10月16日 10:00

かっこ(Cacco)とMulaiは、東南アジアでのEC不正対策において協業を開始した。
Caccoは、不正注文検知サービスを提供し、安全なネット通販のインフラづくりに貢献している。シンガポールに拠点を置くMulaiは、ノーコードでAIを活用したアンチマネーロンダリングおよび詐欺防止プラットフォームを提供している。
近年、日本国内ではクレジットカード不正利用被害が年々増加しており、2年連続で約100億円規模の被害増加が報告されている。海外でも同様に、オンライン決済における不正行為は増加の一途をたどっており、Juniper Researchのレポートによれば、2028年には世界全体の不正被害は約12兆9834億円(910億ドル)に達すると予測されている。一方、東南アジアを含むAPACのEC市場は世界の64%を占めており、東南アジアのEC市場は年平均成長率が15%以上と、グローバル平均成長率(14.5%)を上回る勢いで拡大し、市場規模は2025年には約33兆3860億円(2340億ドル)を超えると予想されている。こうした市場動向を踏まえ、Caccoはこれまで日本国内で培ってきた不正対策の技術とノウハウ、実績をもとに、東南アジアのECサイトのほか、オンライン取引における不正対策支援サービスの提供を強化すべく、Mulaiとの協業に至った。