2024年10月10日 13:02

やよいディライトは、自社で回収した上質な布団綿を糸や生地に再生した新素材「ヴィンテージコットン」を開発した。「ヴィンテージコットン」は、古綿40%とオーガニックコットン60%を組み合わせた糸や生地。小ロット受注生産を中心とし、持続可能な製品づくりを推進することで、日本の伝統と未来をつなぎ、循環型社会を目指す。
同社では、親から子へ贈られる婚礼ふとんに込められた深い愛情や家族の絆を、長年にわたり大切に見守ってきた。「捨てるのではなく、何かの形で残したい」というユーザーの声に応え、資源を最後まで使い切り、自然に還すことを使命として「ヴィンテージコットン」を開発した。
回収された綿布団は、反毛(はんもう)工程/混打綿工程/カーディング工程/練条(れんじょう)工程/粗紡(そぼう)工程/精紡(せいぼう)工程/捲糸(まきいと)工程を経て再生される。伝統的なコットンの風合いを残しつつ、糸の強度を高めるためにトルコ産のオーガニックコットンを使用。このオーガニックコットンは、オーガニック素材の含有率を追跡・確認するための国際的な基準であるOCS認証を取得しており、品質が保証されている。
さらに、フェアトレードを通じて、コットン生産者の生活を支え、製造過程において環境負荷の軽減を図っている。2023年の寝具のリサイクル率は2%。2028年までに寝具のリサイクル率を20%にまで引き上げていく。