2024年10月09日 09:02

ボーンレックスは、最先端のアパレル生産技術を活用し、Aireraと大正大学の学生による協業プロジェクト「授乳できる防災服」のプロジェクト支援を開始した。
1月1日に発生した能登半島地震で、大正大学3年生の馬場千幸さんは新潟県中央区において被災し、激しい揺れと断水の中、近隣の小学校に避難を余儀なくされた。避難所では、乳幼児を育てる母親たちがプライバシーや快適さを確保できない状況に直面しており、その様子を目の当たりにした馬場さんは、「避難所でもお母さんたちが安心して過ごせる環境を提供したい」という強い想いを抱くに至った。
能登半島地震発生前より馬場さんは大学の授業を通じて授乳服を制作・販売する「モーハウス」と関わり、授乳服の新しい展開を提案していた背景もあり、避難所で見た現実を受けて新たに、防災用授乳服の開発に着手することになった。避難所での生活において母親たちが直面する課題に応えるため、機能性とデザイン性を兼ね備えたトランスフォーム型授乳服を提案している。
Aireraは、アパレル製品の製造プロセスに革新をもたらすことを目指し、1着からの生産に焦点を当てている。受注生産型のシステムを構築することで、売れた分だけを製造する仕組み「AIAS」を導入し、在庫管理の負担を大幅に軽減。これにより、商品開発やマーケティング活動により多くのリソースを投入できる環境を整えている。また、縫製工場の生産プロセスを自動化し、小ロットでの生産にも柔軟に対応可能な体制も構築している。