2024年09月24日 15:46

ミズノは、ダウンを超える温かさの新素材「テックフィルブレスサーモ」を開発した。「テックフィルブレスサーモ」は、ダウンよりも温かい上に、濡れても保温性が低下しにくく、気候に左右されにくい保温力のある素材。
ダウンの特長は温かさである一方で、濡れると保温力が下がってしまうことが弱点。「テックフィルブレスサーモ」は、薄い不織布を何層にも重ねた構造で、柔らかさと膨らみがあり、ダウンよりも保温性に優れる中綿。さらに、ミズノ独自の吸湿発熱素材「ブレスサーモ」に疎水加工を施し、湿気は吸いながらも水は吸いにくい素材の開発に成功した。この疎水加工したブレスサーモを、水を吸いにくい性質のあるポリエステルと混ぜることで、湿潤状態でも保温性の低下を抑制する。
水濡れに強いことから繰り返し洗濯が可能なことも、大きな特長の一つ。また通常、ダウン製品を作るには水鳥の羽毛を使用し、その多くの場合が生きた水鳥の毛をむしり取る方法で採取している。今回、保温性や温かさにおいてダウンを超える新素材「テックフィルブレスサーモ」を開発したことで、脱ダウン化を後押しし、動物の保護につながるような取り組みになることを目指す。
2024年秋冬シーズンでは、トレーニングアパレル、野球アパレル、寝具など、多事業にわたる展開を予定。また、今後はウインタースポーツの競技団体へも納品する予定。2024年度の売上目標は、2億8千万円で、2027年度には10億円を目指す。詳しくはこちら。