2024年09月19日 09:35

社会福祉法人子供の家「ゆずりは」は、12月、団体で2つ目となる拠点「ながれる」を東京都江東区に開設する。

「ゆずりは」は、児童養護施設や里親家庭などで生活していた人、虐待などの理由から親や家族を頼ることができない人が抱える困難を共に解決し、「安心」を育むための伴走サポートを行うため、社会福祉法人子供の家を運営主体として、2011年4月に設立した。

「ゆずりは」では、相談者の困りごとにひとつひとつ向き合い、行政手続きのサポートや通院同行、専門機関へのつなぎなどのサポートを届けてきた。社会的養護の経験の有無に関わらず、性的虐待や教育虐待など、外から見えづらい苦しみの中で生きてきた若者からも多くのSOSが届いた。現在では、年間のべ6万件を超える相談に対応している。

新拠点「ながれる」は、これまでの拠点にはなかった一時避難(シェルター)の機能を有し、「今日、帰る場所がない」という緊急度の高いSOSに応える。また、従来の多くのシェルターのように、安全のために相談者と社会を完全に断絶するのではなく、地域の人々と安心してつながれるコミュニティスペースを備えた、「半開き」のシェルターを目指す。福祉の世界に閉じず、地域、他業種の人とも交わりあいながら、相談者の「安心」を育む。

開設までのスケジュールは、9月:内装工事開始、12月:オープン(予定)。場所は、東京都江東区富岡1-12-2。

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