2024年08月28日 12:53

逆旅出版は、8日16日、「きょうだい児」にフォーカスした絵本プロジェクトを、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて開始した。
逆旅(げきりょ)とは宿を意味する古語。逆旅出版では、旅人にとっての宿のような、人生を旅する人々の「休憩場所」や「分岐点」となる本を制作・刊行している。
本プロジェクトは、「きょうだい児」と呼ばれる、障がいや病気のある子どもたちの兄弟姉妹に焦点を当てた絵本「ぼくだってとくべつ」の制作およびきょうだい児の認知度拡大を目的としている。障がいや病気を抱える子どもの存在は、家族に大きな影響を与える。結果として、親のリソースが集中。兄弟姉妹への関心や支援は相対的に少なくなってしまい、十分な理解や支援を得られず、孤独や困難を感じているケースが少なくない。逆旅出版は、この絵本を通して、きょうだい児一人ひとりに「君だって特別」「君は1人じゃない」というメッセージを届けたいと考えている。同時に、きょうだい児の経験や思いを多くの人々に知ってもらうことで、社会全体できょうだい児を理解し、支援する輪を広げていきたいと願っている。
クラウドファンディングでは、多くの人々から支援を受け、目標金額の210万円を大きく上回る445万円以上の資金が集まった。また全国の図書館、小学校、養護施設等に寄贈を行うため、それに賛同するリターンも設定した。8月27日時点で、405冊の寄贈を決定している。