2024年07月26日 09:06
スペースは、商業施設のテナント退店に伴い、残置・廃棄される内装材の循環サイクルを構築し、環境負荷低減に貢献する。
本取り組みは、スペースリプロダクト推進室(リプロ)の提案によるもので、モレラ岐阜のリニューアルに伴い退店した、複数テナントの残置物を通称「リプロ什器」にアップサイクルした。自社工場で、テナントから回収した壁面装飾や棚板などを、プランターカバーとサインスタンドに加工し、同施設の1階共用部に3セット設置した。これら廃棄物の発生を抑えた空間づくりの提案で、同施設が掲げる「SDGsを体感できる商業施設へ」の実現を後押しした。
環境省の発表によると、令和3年度の日本の産業廃棄物の総排出量は、年間約3億7600万トンにのぼり、そのうち建設業が約2割を占めている。その一部に当たる、アパレルショップや飲食店などの、テナント退店に伴う大量の廃棄物も課題となっている。解決策の一つとして、商業施設をはじめ、多彩な空間づくりを行うスペースならではの特長を生かして、廃棄物抑制に向けた本取り組みに乗り出した。
第一弾として、ショッピングモール「モレラ岐阜」において、退店したテナントの壁面装飾や棚板などを加工し、新たな什器にアップサイクル。それらを同施設の運営管理会社であるプライムプレイスを通じて、モレラ岐阜に設置した。本取り組みを皮切りに、残置・廃棄される内装材の循環サイクルの確立を目指す。