2024年07月11日 12:47

足立石灰工業は、沖縄県立芸術大学教授・チェリストの林裕さんが考案したチェロ用おもり「Pesante(ペザンテ)」を共同開発、7月5日より、同社が運営するオンラインストアにて発売開始した。

チェロを正確に演奏するためには、両足と胸板で支え、弦を弾く力が掛かってもぶれない安定感が求められる。しかし、小柄な人や体力に自信の無い人にとって、姿勢を保ち続けることはむずかしい場合がある。

「Pesante」はチェリストが考案したチェロ用のおもり。「Pesante」をエンドピンに取り付けることで、重心が下に移動し演奏時の安定感向上に繋がる。使用方法はエンドピンに手回しで固定するだけの簡単構造で、初心者からプロまで気軽に利用できる。おもりは600g、900g、1200gと変更ができ、演奏者の体力やコンディション、演奏会場や曲目に応じた調整も可能だ。

当初はチェロ演奏時にエンドピンを滑らさないために、先端におもりをつけることを発案した。以降、おもりによる安定感の向上について開発・検証を重ねた中で、同じ重さでも後ろへ重みを集中させると軽さと安定効果が両立することもわかってきた。使いやすさを向上させ製品化するプロジェクトを立ち上げ、取り外しが容易であること、重さを可変できること、そして演奏会で演奏者や楽器と馴染むデザイン性など、試した人からの要望や課題の解決を追求し現在の「Pesante」が完成した。

価格は「Pesante基本セット」2万9700円(税込)。発売日は7月5日。販売は同社オンラインストア。

「Pesante」公式サイト