2024年05月27日 16:18

データインテリジェンス企業S2Wは、生成型AIプラットフォーム「SAI Platform」を製鉄大手の現代製鉄に提供した。現代製鉄は、社内知識情報プラットフォーム「HIP(Hyundai-steel Intelligence Platform)」にSAIPを活用することになる。

HIPは、知識情報体系提供・社内ドキュメント検索効率化・経営支援チャットボットを通じ、社内知識情報の専門家レベルでの活用と社員の業務効率向上を支援している。

一方、S2Wは製鉄産業用のオーダーメード型ビッグデータを構築し、オントロジー基盤のSAIPを適用して正確な回答を提供する。SAIPはRAGとセキュリティが結び付いた構造でデータ流出など内部からの脅威を防御しつつ、正確度と安全性を兼ね備えたセキュアなプラットフォーム。HIPは、製鉄・製鋼の分野でLLMを活用して人工知能プラットフォームを構築した最初の事例になる。S2Wでは今後、金融・製鉄・化学・ICTなど様々な産業でのSAIPの活用を目指している。

現代製鉄HIP構築の責任者ハン・ドンユンPMは「HIPサービス開始後、スタッフらの応答速度と正確度に対する満足度がとても高い。今後も社内に蓄積された知識情報を効果的に活用し、業務効率が高まるものと予想します」と期待を述べた。