2024年05月21日 20:04

広島県は、セレンディクスの「3Dプリンター住宅建築技術」について、ベイサイドビーチ坂において実証を行う。法律等の規制がある中で、サキガケプロジェクトによる実証フィールドの提供を受け、セレンディクスは地元企業と一緒に実証に取り組む。
広島県では、AI・IoT等のデジタル技術を活用した実証実験を行う場「ひろしまサンドボックス」により、先端的な技術やサービスを積極的に活用しながら、新たな価値を創出し、県民の暮らしを豊かにできるよう取り組んでいる。
3Dプリンター住宅(serendix10)外装は、直径約3.3メートル、高さ約4.0メートル、延床10平方メートル。3Dプリンター住宅を国内で建築するためには、特例を除き、構造に鉄筋や鉄骨などを入れる必要がある。しかし、鉄筋を組む作業は自動化できず、コスト増加の大きな要因となっている。今回の実証では、将来の「鉄骨・鉄筋レス」での工法の実現に向けて、無筋施工方法及び施工時間短縮効果等を検証する。
セレンディクスの3Dプリンター住宅は、24時間で施工できるスピードや低価格が魅力の1つだが、「鉄骨・鉄筋レス」の実現により、作業工数が大幅に削減され、さらなる建築コストの低減につながる。※なお建築後は、イベント時の休憩所や展示施設としての活用を予定しているため、現行の建築基準法に合わせ鉄筋も使用する。
実証は、5月27日9時~12時公開(受付開始8時半)。場所はベイサイドビーチ坂駐車場(広島県安芸郡坂町字水尻)。