日本フィルハーモニー交響楽団は、今年も8月に「東北の夢プロジェクト」を、岩手県、福島県で開催する。開催日は、岩手県が8月5日、福島県が8月11日。

日本フィルは2011年4月から東日本大震災の被災地への音楽による支援活動「被災地に音楽を」に取り組み、現在までに340回以上の活動を行っている。2018年にはこの活動への評価から第16回後藤新平賞を受賞した。

2019年からは現地でのニーズ調査を踏まえて、東北地方のさらなる復興支援の後押しとして新たに「東北の夢プロジェクト」を開始。子どもたちが取り組む郷土芸能や学校での文化活動の団体をオーケストラ公演の共演者として招き、これまで盛岡で4回、郡山で2回公演を開催した。

他に例のないユニークで幅広い内容の公演であり、地域内外の交流、沿岸の情報発信、そして新しい文化に触れることのできるイベントとして定着。2023年には岩手県と日本フィルが連携協定を締結し、県を含む実行委員会が実行主体となっている。

本公演は、東北各地で郷土芸能や合唱・吹奏楽・オーケストラなどに熱心に取り組む子どもたちを共演者として招き、オーケストラと共にコンサートを作り上げる点が特徴。また各団体を事前に訪問してミニコンサート、ワークショップ、レッスンなどの交流事業を実施。オーケストラのメンバーと子どもたちの触れ合いが生まれている。