2024年05月10日 12:24

樋口メリヤス工業は、靴下ブランド「つつした」を継続するために、5月10日〜31日の期間でクラウドファンディングに挑戦する。
「つつした」は、かかとの立体縫製をしていない、筒状スタイルの靴下。サイズ展開はなく、どんな足にもフィットするのが特徴だ。目の不自由な人、足が小さい/大きい人、指先を切るなどでサイズに困っている人、そういった人の悩みに、ひとつひとつ応えていった結果、筒状の形にたどり着いた。100円でも靴下が買える時代に、「つつした」は大量生産と真逆の靴下づくりを続けている。「そんな手間暇かけるなんて」と驚かれるが、顧客に喜んでほしい。その一心で「つつした」を続けてきた。
しかし突然のコロナ渦、販売店の閉店、さらに老朽化による機械ストップ。経営が限界を迎える中でも、日々、「つつしたしか履けないんです」の声が届く。「つつした」を待ってる人がこんなにもいる!そう思えば思うほど、この現状が歯痒く悔しい。まだ諦めたくない、つつしたを届けたい人が沢山いる、そう思い同社はこのプロジェクトを決意した。
目標金額は498万円。目標金額の使途および実施内容としては、樋口メリヤス工業の靴下ブランド「つつした」継続のため、8月中に新しい機械の導入、9月〜1月の半年間で製造強化を行う。現在は機械の老朽化により生産数が減少し、経営も厳しい状態にあるが、新しい機械を導入すると、1日の生産数は約2倍になる予定だ。