2024年04月25日 12:49

マラリア・ノーモア・ジャパンは、4月25日の世界マラリアデーに、「第11回ゼロマラリア賞」をシスメックスへ贈ることを発表した。
マラリア・ノーモア・ジャパンはアメリカに本部を置くマラリア・ノー・モアの日本支部として2012年に設立された、日本で唯一のマラリアに特化した認定NPO法人だ。ゼロマラリア賞は、「2030年までにゼロマラリアを達成する」という国際社会の目標に寄与する活動に取り組む、あらゆる分野の個人、団体を対象に、表彰している。2014年の開始以来、支援事業や研究活動、情報発信の取り組みなど、様々な立場からのゼロマラリアへの貢献を評価し、表彰している。
シスメックスが開発した「多項目自動血球分析装置 XN-31」は、マラリア原虫等感染赤血球を測定して定量表示することが可能であり、測定は全自動で行われ、高度なスキルを必要とせず、約1分という短時間で、高感度な検査が可能となる。XN-31は、マラリア診断装置に該当するクラスⅢ医療機器として国内初の薬事承認を取得(2020年6月)、翌年には感染症法上のマラリア発生届出の基準検査法として認められた。マラリア患者の適切な治療や良好な予後につながる診断技術として、医療現場に福音的なインパクトをもたらしたことが評価されての受賞となった。また、マラリア制圧に向けた多角的な報道・発信が評価され、朝日新聞社へ「ゼロマラリア特別賞」が贈られる。