2024年04月15日 16:03

ノンピ社は、「ゼロ・ウェイスト社食」を本格始動する。昨今の地球温暖化による企業のカーボンニュートラル達成が求められる時代において、ゴミの焼却量削減によるCO2排出量の抑制は社会課題として企業努力が強く求められている。日本の大量焼却(消費)社会への依存はパリ協定にも反していることから、脱却に向けた取り組みは非常に重要かつ急務。

ノンピはこのような社会情勢を踏まえ、2030年までにごみゼロに向けた長期目標を掲げる「ゼロ・ウエイスト理念」を社食に応用。焼却・埋め立てに頼らないごみゼロの「ゼロ・ウェイスト社食」を目指す為に本格始動する。

同社では2021年より食品残渣由来の堆肥(液肥)を用いた循環農業に取り組んでおり、2023年4月には自社で米・大麦・野菜の栽培を開始した。用いる肥料はフードロスを液肥にしたものやコーヒー粕の堆肥で、より甘みのある米や野菜が栽培できる(=循環米、循環大麦、循環野菜)。そして、実際に収穫した新米を三菱地所社内カフェテリア「SPARKLE」にて提供・販売。実際に社員に食べてもらって「美味しさ」を感じてもらうことで、食から始まる循環型モデルを知るきっかけを提供してきた。

これらのトライアルを経て、自社で運用する農園での循環モデルを確立させ、本格始動する。ノンピの事業から排出されたフードロスを液肥に変え、その液肥で作物を育てて収穫。事業で展開する社食のランチの食材へと戻ってくるという、「美味しい」の循環を体感できる仕組みを目指す。