2024年04月09日 15:32

天王洲・キャナルサイド活性化協会は、「TENNOZ ART FESTIVAL 2024」(天王洲アートフェティバル2024)にて、天王洲運河沿いの寺田倉庫T33ビル壁面に制作された大型壁画を公開した。これは、世界的に活躍する現代アーティスト山口歴(やまぐち めぐる)さんによるもの。

「TENNOZ ART FESTIVAL」は、アートの島=天王洲アイルを舞台に、2019年から継続して運河沿い建築物や駅通路への大型壁面アートの制作や、公開空地への立体アートの設置を行っている。本年は、ニューヨーク・ブルックリンを拠点に世界的に活躍する現代アーティスト・山口歴さんを迎え、寺田倉庫T33ビル壁面に、高さ約40m、横幅約22mの大型壁画作品を追加した。これにより、TENNOZ ART FESTIVALで公開した壁画や立体のパブリックアートは合計22作品になる。

アーティストの山口歴さんは、学生時代より「東京」という街が持つエネルギー、ストリートカルチャーに強く影響を受け、東京での壁画制作はいつか挑戦したいと考えていたという。

約一カ月の期間、天王洲の街の人や風、音などを感じながら公開制作された本作は、彼が作品制作において根幹としているテーマの1つである「越境性」を表現。葛飾北斎の「龍図」を構図のモチーフに、黒・白・青・水色の4色によって描かれたブラシストロークが壁面を縦横無尽に飛翔するダイナミックな作品となっている。