2024年04月08日 19:14

栃木県宇都宮市大谷町にある地下空間に、栗林隆(くりばやし たかし)さんが体験型アートインスタレーション「大谷元気炉六号基」を制作した。
栗林さんは93年に武蔵野美術大学を卒業後、渡独。2002年にクンストアカデミーデュッセルドルフでマイスターシューラーを獲得しドイツで活躍。帰国後、日本とインドネシアを往復しながら活動し、世界各地で制作・発表を続けている。社会や自然、そして日常生活や身体の「境界」をテーマにした大型のインスタレーションアートを数多く手掛けてきた。
22年のドクメンタ15にて、栗林隆+Cinema Caravanで発表した「元気炉四号基」を評価され、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。今回の作品は、その元気炉の六号基。五感すべてで体感できる、地下空間とアート作品が融合した、これまでにない壮大な展示となっている。
地下空間に屹立する巨木のような「大谷元気炉六号基」は、体験型のアートインスタレーション。大きな窯で薬草(ハーブ)を入れてお湯を沸かし、その蒸気をパイプで送り込む。鑑賞者は作品内に入ることができ、スチームサウナの様な体験が出来る。作品内は蒸気で1m先も見えない状態になり、ハーブや薬草の香りと、濃密なスチームに包まれることで、全ての感覚を呼び起こし、新しい世界を堪能することができる。体験は120分制限で、予約はWEBの事前予約、当日現地予約も対応。空間体験料(入場料)は1500円。詳しくはこちら。