2024年04月08日 13:00

トヨタモビリティパーツとギックスは、「AI整備見積りシステム」を共同開発し、3月1日よりトヨタモビリティ新大阪に提供を開始した。

「AI整備見積りシステム」は、自動車ディーラー・自動車整備工場向けに提供する、AIによる車の部品交換・整備予測を支援するシステム。車両情報をシステムに入力するだけで、AIが約80項目の整備内容を診断し整備の必要有無について推奨度を算出した「AI診断書」を作成する。「AI診断書」により、サービススタッフは入庫前段階の顧客に対し、データに裏付けられた整備内容の提案・見積もりが可能となるほか、入庫後の整備作業においてもAIの診断結果をもとに作業計画の改善を図ることで、エンジニアの作業負荷削減を実現することができる。

自動車整備業では、ハイブリッド車や電気自動車、先進安全技術を搭載した車両が普及により、自動車整備の高度化への対応も求められる一方、自動車整備要員の人材不足が大きな課題となっている。このような状況下、自動車整備業界向けに部品用品の販売供給を行うトヨタモビリティパーツ大阪支社は、「データインフォームド」を掲げるギックスをデータ基盤・AI開発パートナーに、ネクステイジ、アスアを加え、トヨタモビリティ新大阪協力のもと2020年に開発をスタートした。約4年をかけて、実店舗での実証実験を繰り返した結果、現場で活用可能な予測モデルを備えたAIエンジンをトヨタモビリティパーツとギックスで共同開発、「AI整備見積りシステム」が完成したことから、今回のサービス提供に至った。

トヨタモビリティパーツ / ギックス