2024年04月02日 15:52

TOPPANホールディングスは、新潟県魚沼市のへき地医療における薬局・薬剤師不足の解消を目的に、処方せん薬宅配サービスを活用し、遠隔医療体制を構築する実証実験を4月2日〜9月30日まで実施する。

国内の離島や過疎地域などでは、人口減少に伴う医師・医療人材の不足により、現状の医療体制の維持が年々厳しくなっている。これを受け各地でオンライン診療の実証実験が行われているが、多くは診察のみが遠隔医療として行われ、調剤と薬剤の交付は医療機関内や薬局での対面が前提となっている。また、へき地医療における人材・リソース不足は医師だけでなく薬局・薬剤師にも当てはまる問題であり、診察から調剤・薬剤の交付までを包含した医療体制の構築が必要となっている。

本実証では、TOPPANホールディングスの100%子会社である、おかぴファーマシーシステムが提供する処方せん薬宅配サービス「とどくすり」を活用し、魚沼市医療公社の協力のもと、魚沼市の診療所の一つである入広瀬診療所において本実証を行う。診察後の処方せん薬の受け取りについて、オンライン服薬指導を実施した後、処方せん薬の宅配を実施し、へき地医療における薬局・薬剤師不足解消の実現と高齢者が多い過疎地におけるオンラインサービスの有用性を検証する。本実証を通じて、へき地医療において必要な人に適切な医療が提供される持続可能な医療アクセスの向上を目指す。

期間は4月2日〜9月30日までの6カ月間。場所は入広瀬診療所(新潟県魚沼市大栃山635−1)。

「とどくすり」サービスサイト