2024年03月29日 16:27

グリーンコープ生活協同組合連合会は、福岡県田川郡赤村で有機農業に取り組む鳥越ネットワークと連携し、耕作放棄地を開拓して育てた小麦を使用した「チクゴイズミの素麺」を3月に発売した。

農林水産省の調べによると、2019年の販売農家数(田畑の面積が30a(アール)以上、または農産物販売金額が50万円以上の農家)は113万100戸。20年前の1999年に比べ、54%も減少している。これらは農業者の高齢化や後継者不足が原因で、農家の減少に伴い全国で耕作放棄地が増え続けている。

鳥越ネットワークのある田川郡赤村も、同じように耕作放棄地が増加している。そこで2017年より地元行政と協力を行いながら耕作放棄地を農地へと戻し、小麦「チクゴイズミ」の生産を始めた。「チクゴイズミ」は、2023年より「チクゴイズミの乾麺うどん」の原料として製造を行っていたが、製造過程でできる「節や端」は正規の形状とは異なり製麺として販売できない。そのため1ロット10tあたりの製造で、約1tの量が廃棄となっていた。

そこで製造メーカーと相談を行い、この「節や端」を粉末状の「再生粉」として有効活用することで、「チクゴイズミ」を余すことなく使用でき、「チクゴイズミの素麺」として製品化することができた。「チクゴイズミの素麺(180g)」、価格は、九州・中国価格204円(税込)、関西価格209円(税込)。詳しくはこちら