2024年03月26日 12:34

ペノンは、静岡県立美術館と静岡在住の刺繍作家「hinaka」さんの初コラボレーションから生まれた、オリジナルデザインの刺繍フラッグペン2種を発売する。今回発表するフラッグペンのデザインは、静岡県立美術館の所蔵作品である横山大観「群青富士」と、伊藤若冲「樹花鳥獣図屏風」をモチーフにしたもの。
「群青富士」は富士山の山頂に向かって高く伸びるように糸を入れることで、力強くそり立つ富士山の圧倒的な存在感を強調。特徴的なうねりのある雲海は、輪郭線に沿うように針を落とす位置を調整して奥行きを出し、糸の光沢感が雲の動きに見えるような刺繍を施している。黄色の糸を横に走らせて切り返しをつけることで、屏風の折り目を忠実に再現。
「樹花鳥獣図屏風」は、中央に大きく描かれている白象をメインモチーフに据え、そこにトラやイノシシ、水辺の波や草花の要素を加え、フラッグの大きさに合わせたオリジナルのレイアウトを作った。各モチーフに合わせて糸の運びを変えることでメリハリを出し、枡目描きならではの緻密な描写を細かいステッチで再現している。刺繍ならではの優しい風合いから生まれる、動物たちのかわいい表情もポイント。指先ほどの小さな一コマの中に、作品の幻想的な世界観をギュッと詰め込んだ。
価格は各1600 円(税込)。館内にあるミュージアムショップのみで手に入る限定アイテムとして、3月26日より販売を開始する。