2024年03月22日 15:56

NABLASは、自社が開発するフェイク検出器をアップデートした。AIによって生成された画像に対して、コンテンツの出自を示す電子透かし情報を検証する機能を追加。C2PA が提供するコンテンツ認証技術を搭載したデジタルコンテンツのフェイク検出では、コンテンツの電子透かし情報が確認できるようになり、検出器のさらなる信頼性強化を実現した。

C2PA とは、Adobe社やマイクロソフト社が主導するメディアコンテンツの出所を証明するための開発プロジェクト。本プロジェクトが提供する技術を活用することで、AIによって生成されたデジタルコンテンツには、生成AIが使用されたことを示す「コンテンツクレデンシャル=電子透かし情報」が含まれる。それにより消費者は、そのデジタルコンテンツの作成者や作成日、作成ツール、編集内容などのコンテンツ認証情報を確認することが可能となる。

同社のフェイク検出器では、これまで独自のアルゴリズムに基づいたAIモデルによるフェイク判定を提供してきた。今回、画像データに対するC2PAによるコンテンツ認証情報の検出機能を追加したことにより、従来の検出モデルによる判定と両面でフェイク検証を行うことが可能に。

AIで生成されたデータであることを示すコンテンツ認証情報が含まれた画像を入力した際は、その画像の出自情報等が含まれた認証情報を、フェイク検出のアプリケーション上で確認することが可能となる。