2024年03月18日 19:17

NTT東日本 山梨支店、NTTイードローンは、山梨県が目指す水力発電所の点検業務の効率化および災害時の初動対応の迅速化において、ドローン設備点検システム等の導入ならびに運用支援を実施中。
山梨県では、28カ所の水力発電所(最大出力12.1万kW)を運営しているが、水力発電所の多くは山間僻地にある。発電所の集中監視を行っている発電総合制御所から最も遠い発電所までは⽚道2時間に及ぶ時間を要し、台風や土砂災害などで道路が崩落するなど移動に伴う危険が大きかった。
また水圧鉄管の設備点検を月1回実施しているが、高さが200~300mあり、1回の点検に半日程度を要する。人的負担が大きく、また、⽼朽化による漏水や落石などが発生しており、迅速かつ正確な状況把握が求められるなど保守管理において課題があった。
そこで、地理的な移動リスクが伴う遠方の発電所内への遠隔操縦および屋内自動航行が可能なドローン設備点検システムの構築ならびに運用支援を実施。さらに、人的負担が大きい急傾斜な山間部に存在する水圧鉄管の点検に資する設備点検ドローンの導入ならびに運用支援を実施している。
今後、NTT東日本グループは、今回の取り組みで得られた知見を活かし、水力発電設備を含むインフラ設備の点検業務の効率化、ならびに災害時の状況把握の初動迅速化に向けて取り組みをすすめる。また山梨県が目指す水力発電所のDX推進に向け、継続的に支援し、職員のさらなる設備点検業務の効率化に努める。