2024年03月11日 19:00

NTT東日本は、3月12日~5月12日まで、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)にて、「高精細デジタル モネ 睡蓮、柳の反映」展を開催。国立西洋美術館所蔵のクロード・モネ「睡蓮、柳の反映」の実寸大高精細複製画をはじめ、デジタル技術を駆使した様々な展示を行う。

同作品は、クロード・モネが1916年と年記した、縦199×横424cmという巨大な油彩画で、柳の木が逆さまに映り込んでいる睡蓮の池の水面を描いたもの。しかし、本作の上半分は大きく欠損しており、作品の全体像が確認できるのは欠損前に撮影されたモノクロの写真のみだった。

国立西洋美術館では欠損部分はそのままにしながら、修復作業を約1年間かけて実施した。壊れた日用品を半透明な布に包んで刺繍を施す「修復シリーズ」などを発表してきた竹村京さんは、この欠損部分を能の衣装に使われている絹糸で想像的に補完する作品を制作。国立西洋美術館においては「修復されたC.M.の1916年の睡蓮」が、「睡蓮、柳の反映」と一緒に展示される。アトリエでの制作に当たってはNTT ArtTechnologyとアルステクネで制作した高精細デジタルプリントが使用された。

ICCでは、国立西洋美術館での展覧会会期と合わせ、「睡蓮、柳の反映」を忠実に再現した実寸大高精細複製画や、縦横それぞれ約2倍の拡大図などデジタル技術を駆使した様々な展示を見ることができる。詳しくはこちら