2024年03月08日 13:09

石川県小松市にて、JR小松駅と小松空港をつなぐルートでの自動運転EVバス(自動運転バス)の長期試験走行が実施された。最終日の3月3日には、石川県知事や国会議員をはじめとする来賓を招いて自動運転バスお披露目式を開催、地域住民を対象とする試乗会を開催した。

本プロジェクトは、小松市、BOLDLY、ティアフォー、アイサンテクノロジーおよび損保ジャパンの5者によるもの。今回の長期試験走行では、損保ジャパンによる自動運転リスクアセスメント、事前のアイサンテクノロジーによる高精度3次元地図データの作成を実施。

その上で、自動運転バス「Minibus」(ティアフォー製)を用いて、ティアフォーが開発を主導する自動運転ソフトウエア「Autoware」による自動走行や、BOLDLYが提供する自動運転車両運行管理プラットフォーム「Dispatcher」を使った遠隔監視を実施した。

自動走行のさらなる安定性向上を目的に、このたび導入する信号情報提供システムや、路車協調システムの実証実験も行った。自動運転レベル2で1日に4~5往復走行。BOLDLYとティアフォーの社員が車内のオペレーターおよび遠隔監視者を務めるとともに、社会実装時に運行を担う地域の交通事業者に対してBOLDLYによるトレーニングも実施した。

5者は、今回の長期試験走行を通して得られた知見やノウハウを基に、3月9日、JR小松駅・小松空港間での自動運転バスの通年運行を開始する。