2024年02月02日 19:32
グッドネーバーズ・ジャパンは2017年より日本国内の子どもの貧困対策事業として、ひとり親家庭への食品支援事業「グッドごはん」を運営している。今回、グッドごはんを利用するひとり親家庭を対象にアンケートを行い、衣服に関する悩みや困りごとについて調査した。
まず「過去1年間に必要な衣服を買えなかった経験」について尋ねたところ、回答者の8割近くがその経験があると答えた。自由記述回答では、「服や靴が買えず、全員靴に穴が空いているため、雨の日が辛い」といった悲痛な声が寄せられた。
次に、ひとり親家庭になって以降の衣服の使用・調達状況に関して質問した。ひとり親家庭の保護者において、自身の古くなった服(破れている・形が崩れている・落ちない汚れがある等)を着続けることが「かなりある」回答者は38.3%。また、「まあまあある」回答者は46.0%に及んだ。さらに、「経済的に余裕がないことが理由で、子どもの服が古くなった時やサイズが合わなくなった時に新しく購入することをあきらめた経験がある」(「かなりある」「まあまあある」)と答えた回答者は7割を超える結果となった。
また本アンケートの自由記述回答より、衣服を十分に持てないことで、ひとり親家庭が心理面や人とのコミュニケーションにおいて不自由さを抱えているケースが明らかに。子どもの学校生活・行事等においても、衣服に関する困難が顕著に表れる場合があることがうかがえた。