2024年02月02日 12:54

創業130年越えの河田フェザーは、羽毛リサイクルのため国内回収された羽毛ふとんの側生地を、再生紙へアップサイクルする取り組みを業界で初めて開始する。
同社では、かねてより羽毛リサイクル事業に取り組んでおり、羽毛ふとんの回収を全国各地で行ってきた。国内工場で羽毛ふとんを解体し、中の羽毛は独自の精製技術により、清潔で高品質なリサイクル羽毛に生まれ変わらせている。羽毛は焼却すると1kgあたり1.8kgのCO2を排出するため、リサイクルすることでCO2排出削減につながる。
しかし羽毛ふとんの重量構成は、概ね50%が「羽毛」、残りの50%は「側生地」。「羽毛」をリサイクルしても、「羽毛を取り出したあとの側生地」が焼却されている場合、全体のリサイクル率は約50%ということになる。
そこで同社は、サーキュラーエコノミー(循環経済)実現に向けて、リサイクル率100%になる仕組みを模索。この度、循環型社会を目指す紙再生サービスメーカーの山陽製紙と共同し、従来の羽毛リサイクルに加え、側生地を再製品化する取り組みを業界で初めて開始した。
本取り組みでは羽毛リサイクルの過程で発生する側生地を有効活用し、再生紙を制作する。まずは2023年12月より自社で導入開始、パンフレットや名刺として活用。羽毛循環のみならず包括的な循環に取り組み、CO2排出削減を目指す。