2023年12月25日 15:00

京都大学・山川義徳特命教授らは、べスプラが提供するスマートフォンアプリ「脳にいいアプリ」を用いた複数の実証について、神経科学分野で世界最大の学会である北米神経科学学会大会にて発表。現地米国をはじめ、諸外国の研究者等との意見交換を行った。

ベスプラでは、「脳にいいアプリ」利用から脳の健康状態を予測して可視化する「推定BHQ(Brain Healthcare Quotient)機能」を用いた実証を進めている。

北米神経科学学会大会「Neuroscience 2023」は、11月11日~15日まで 米国・ワシントンDCにて開催。今回は、浜松市と連携した、脳と体の健康維持/促進に向けた脳の健康管理アプリの効果検証結果について発表を行った。さらに、ブレインインパクトが主導する、京都府・久御山町、宮崎県・都農町との脳の健康の可視化による健康増進プロジェクトでのアプリ利用、及び地域に根づいたBHQ Actionsの作成等の実証内容についても発表。また、米国シリコンバレーで行っている英語版アプリ「Braincure」を用いた海外駐在員の異文化適応の実証研究ついても紹介した。

認知症予防や医療費削減といった社会課題の解決へ向けて、英語圏以外の国での多言語対応アプリ導入を望む声が寄せられた。また、当該分野での予防やアウトリーチ活動の重要性についてディスカッション。基礎研究の国際学会では珍しく、基礎研究~社会実装~アウトリーチを実現していることが評価された。