2023年12月21日 16:07

ミライト・ワンとFIREWORKSは、2023年10月にFIREWORKSが開催した「三陸花火競技大会」において、AI画像解析技術を用いて入場者や駐車場への車両の状況を可視化する実証実験を共同で実施。その結果、AI解析状況を分析・考察することにより可視化することの有効性を確認でした。
コロナウイルスが収束し、花火大会やフェスなどの大規模イベントが増えつつある。しかし、これに伴って入場や退場時に人が集中し、混乱や時間のかかりすぎることがイベント運営における大きな課題となっている。
本実証実験では、2カ所の入場ゲート、4つの駐車場に向かう道路にカメラを設置し、映像を記録した。それらの映像をIntelligence Design株式会社のAI画像解析サービスを用いて解析。入場者の入場数や属性、及び、駐車場に向かう車の入場数、混雑の指標となる滞留時間を抽出し、その効果を検証した。
その結果、入場者や駐車場への入場状況を可視化でき、これによって従来の経験に頼った運用課題の抽出や、人流を均一化する施策の効果を確認できる有益なデータとなることを確認。従来の人手によるカウントと違い、稼働をかけずに可視化できるというメリットも確認できた。
さらに、デジタルツインを活用した「イベントDX:設営企画サービス」を利用。精度が高いAI解析を実現するためのカメラの設置位置や、解析対象を3Dモデル上でシミュレーションすることにより、現地でのカメラ等の設置作業の効率化できることが立証された。