2023年12月14日 16:12

バカンは、トイレを利用する人が抱えている悩み・問題意識を可視化するために、「トイレ利用者意識調査」を実施した。調査の結果、トイレは単に排泄のための場所としてだけでなく、日常生活における様々な思考や悩みに向き合う場として重要な役割を果たしていることが分かった。
オフィスビルでは、トイレを利用する人々の31.6%がトイレの中でも「仕事」に関することを考えており、中でも公務員は仕事について考える割合が全体の平均よりも高く42.5%にのぼる。一方で、商業施設や公共施設を利用する人々の多くは、トイレで「日常生活の予定・計画」を立てていることが明らかになった。
トイレで考えられやすい悩みとして、「ストレスやプレッシャー(26.8%)」「職場の人間関係(21.5%)」「肩こりや首の痛み(17.6%)」「睡眠不足や疲れ(16.5%)」「腸の不調(15.8%)」が挙げられている。トイレで特に強くなる悩みは、「不妊治療」や「痔」、「LGBTQ」や「腸の不調」など、多岐にわたることが明らかになった。
性別によってもトイレで考える悩みの内容に違いがあり、男性は「仕事のストレス」や「職場の人間関係」を、女性は「健康」や「身体」に関連する悩みをより深く考える傾向がある。さらに、利用者の80%以上がトイレを排泄以外にも、「手洗い」や「歯磨き」、「身だしなみを整える」などの目的で広く利用しており、特にオフィスでは、歯磨きや身だしなみを整える目的での利用が多かった。