2023年11月30日 09:01

グローリーは、日本中央競馬会の東京競馬場および京都競馬場の指定席エリアにおいて、顔認証技術を活用した入退場管理の実証実験を、11月4日~12日の東京競馬開催日、11月18日~26日の京都競馬開催日に実施した。

現在、競馬場の「指定席エリア」には、利用者のQRチケットをスタッフが専用のデバイスで読み取り、認証しなければ指定席エリアへ入退場することができない。本実証実験は、入退場時における利用者の利便性向上を検証するもので、入退場の際、QRチケットを準備することなく、「顔」だけで入退場可否を判定できる新たな仕組みとなる。顔画像登録端末で自身の顔画像を登録しておくと、入退場時は顔認証端末に顔をかざすだけで、入退場が可能となる。

本実証実験では、約1500名が入場の際、簡単に登録ができること、およびレース直前に再入場が集中する状況において、安定的に入場できる認証性能を有する必要性があり、顔認証による入退場管理の実用性・利便性や、登録と認証にかかるスピード、認証精度がどこまで担保できるかなどを検証した。

その結果、入場時の顔画像登録は平均約5秒で利用者自身が簡潔に行え、また、入退場時の顔認証は平均約1秒とスピーディーな認証を実現した。再入場のピーク時には1分間で約100名の認証を行い、スムーズな入場を実現した。

グローリーは、本実証実験により顔認証による入退場管理の実用性・有効性を確認し、2024年3月に指定席エリア向け無人入退場ソリューションの実用化を目指す。