2023年10月16日 09:42

未来ものづくり振興会は、新しいプロダクトのデザインを募る「16th SHACHIHATA New Product Design Competition(シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション)」に関して10月13日に表彰式を行い、受賞作品9点を発表した。
第16回目となる今回は、中村勇吾さん、原研哉さん、深澤直人さん、三澤遥さんの4名の審査員、ゲスト審査員の武井祥平さんおよび特別審査員の舟橋正剛さんの計6名で厳正な審査を実施した。今回は、「思いもよらないしるし」をテーマとし、しるしの概念の根底に立ち返ることで生まれる価値や、見落としていたしるしの意味に気づかせてくれるような存在、そんな本質的な驚きを感じられるしるしを表すアイデアを募集。前回を大きく上回る1287件の提案が集まった。テーマの「思いもよらないしるし」の解釈は、偶発的に起きる出来事や、見落としてしまいそうな瞬間などさまざまだったが、造形的なデザインだけでなく行為に焦点を当てた提案も多く、審査会は議論が白熱した。
グランプリ1作品(賞金300万円)「F!nd !t」(中山大暉さん)は、出会いの瞬間の「お!」をしるせるデバイス。自転車での移動中に見つけた、いい感じのカフェ、素敵な景色など、心が揺さぶられた瞬間に「!」ボタンを押すだけで、急いでいても両手が塞がっていても、その場にしるしを残せる。連動するアプリ上には自分だけの地図が出来上がる。