2023年10月16日 09:01

文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は、2022年度に第12回科学技術予測調査の一環として実施した、人々の未来に対する願望を描く「ビジョニング」パートを、「ビジョニング総合報告書〜個々人の多様な価値観に基づく「ありたい」未来像の共創〜」として、9月25日に発表した。

ソーシャルイノベーションの実現に向けて、創造的な対話の場をつくるフューチャーセッションズは、このプロジェクトを受託し、プロジェクトの全体企画設計、実施、報告書作成など共創プロジェクトのマネジメントをリードした。

NISTEPでは第12回調査の一環として、科学技術の観点だけにとらわれない、個人の未来に対する多様な想い・声を捉えて可視化することを目的とし、「ありたい」「望ましい」未来像を描き出すビジョニングを行い、2055年までの展望を報告書にまとめた。

科学技術が社会変革を駆動していく一方で、個人や社会の未来に対する願望も、未来をかたち創る力となる。社会課題の解決や、望ましい経済社会システムに向けて変革していくためには、変化のプロセスに人々を招き入れるビジョンが必要であると考えている。今回のビジョニングには多世代が参加し、特に20〜30年後に30〜50歳代となり、社会で主要な役割を果たすことが期待される若者世代が約半数を占めた。第12回調査の結果は、科学技術イノベーション政策形成過程にインプットされる想定だ。

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