2023年09月21日 12:43

MAMORIOは8月15日、全国の建設現場で働く男女264人を対象とした「建設現場の機材や物品を探す負担」に関するアンケート調査を実施した。
多くの作業員や物の行き来が絶えない建設現場では、機材・物品などの所在管理の難しさが課題となっている。作業が進む中で機材・車両・足場材などの物品が散在してしまい、所在を管理しきれなくなる。これにより、「不必要な物品のレンタル」「レンタル機材の紛失・盗難」などによる原価コストの上昇や、物品の捜索による生産性の低下などが指摘されている。
今回の調査では、全体の40.9%が建設現場で機材や物品が見つからず、仕事に影響が出たと回答。所在確認に時間をとられて作業が遅れたケースや、物品の紛失により再購入・レンタルが必要となるケースなど、「物が見つからない」「必要なときに使えない」状況に悩まされていることが明らかとなった。
続いて、1日の業務のうち建設現場で機材や物品を探している時間を調査したところ、平均時間が35.1分であることが分かった。仮に毎日探し物をしているとすると、365日×35.1分=1万2811分。時間で換算すると、年間で約214時間も探し物に時間を費やしてしまう計算になる。なお現場の従業員が所在の管理を希望する物としては、「投光機」「インパクトドライバー」「高所作業車」「足場材」「検査機器」「鍵」「重機」「工具類」など、さまざまな機材・物品が挙げられた。